2003-02-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の会話から

「WTCの再建案がリベスキンドのやつに決まったそやねえ。どうかな、ユダヤ人の持つホロコーストの記憶と「9・11」が危うい政治性で一直線に繋がったゆう感じかな」「うーん、これ、むずかしいっすね。実際彼の建築はプロジェクト毎に評価しなきゃいけないん…

事件。

夜になって会社に忘れ物をしていることに気付く。間の悪い事に明日は会社へ行かない事になっているので、仕方なく出掛け、22時になって会社にたどり着く。会社の前から建物を見上げると、日曜の夜も更け、全館真っ暗で深閑としている。弊社は伝統的に、業界…

雨中転々

昨日に引き続き写真美術館にてワークショップ。川田喜久治の写真集『地図』(1965)が海外のオークションで現在100万円前後の値が付くと聞き、驚愕。現在60年代の日本の写真、及び写真集は世界的に注目されており、今年などはもうすぐアメリカで戦前から現在…

バブル、日々の

1989年、毎夜毎夜の新宿で、泥酔しつつも必死の思いでタクシー止めようと手を振り回していたが、深夜3時に行き交う空車は私の存在を断固として認めぬとでも言いたげに何故かスピードを上げる。あの空車たちは一体どこへ向かっていたのか、今でも不思議でなら…

説教

中学生相手に熱弁を振るう。「きみたちは全てをムカツキに還元してしまっているが、ムカツイている時点で対象のムカツキに染められているわけで、ムカツク行為によって結局問題の内部にひきこもってしまっているのではないか。メタレベルから問題を見ない限…

マキさんのこと

京王線の車内で藤原マキ『私の絵日記』(学研M文庫)を読みながら、馬鹿になってしまい、泣く。とうとう本物の、馬鹿になってしまったようだ。目の前に座っている女子高生が時折不審げにチラチラ私を見上げる。無理もない。馬鹿なのだから。どこから聞いた…

ハムレット

「フッサール家の庭の戸口まで来たとき、彼の深い不快感が爆発した。『ドイツ観念論のすべてが私にはいつも糞食らえという感じだった。私は生涯にわたって』──こう言いながら彼は、銀の柄のついた細いステッキを振るわせてから、そのステッキを戸口の柱に押…

ドキュメント

武蔵野人文資源研究所の設立一週間記念特別研究会を、客員研究員でTheatre of Philosophy主宰者である吉田浩氏を迎えて開催する。会場となった深大寺温泉「ゆかり」付属国際会議場では、子どもの泣き声や風呂上がりのオッサンの罵声の間隙を縫って、真剣な討…

狸蕎麦さらに

旧正月が狸蕎麦と共に明けた。これじゃまるで年越し蕎麦──なんて言うと江戸の戯作本の出来悪い洒落みたいか。まあ本件のアウトラインは判明したんであった。麻布七不思議のバージョンとしては、結構世に知れたものだったようである。つまり、この辺りにある…