2003-05-01から1ヶ月間の記事一覧

いまひとたびのNeXTを

知人の中には某大学図書館の基幹情報システムの管理者のくせにハッカー/クラッカーであるとか、パソコンマニア上がりの某コンピュータ系版元編集長であるとか、まあ有難いことにそのような人々が存在してくれて、それらのかなり先鋭な連中が信じられんよう…

avec la collaboration de Jacques Tati

昨夕、先日も言及したジャック・タチの『プレイタイム』先行上映に赴く。午後9時開場の渋谷パンテオンにはかなり長い行列ができており、若い人が多く、この一連の上映を通じて新しい共通認識ができるんだなあ、という思いであった。一夜限りの限定上映、しか…

俺は結局パンクに生きることはできなかった

今朝、運転しながら、写真家のハービー山口氏がJ-WAVEに登場して80’sロンドンの音楽シーンの思い出を語っているのを聴く。洋楽ジャーナリズムがイギリスを中心に回り、わが国もバブルパワー全開で雑誌などガンガン海外取材ができた時代、ハービー氏の写真は…

ライトinバクダッド

art

フランク・ロイド・ライトという建築家についてはもう20年ぐらいあれこれ考えているが、今日ある建築家と話していて、このところ誰も言及しない彼の建築計画の事を思い出した。通称「baghdad Project」、文字通りイラクの首都計画である。1957年に彼が取り組…

看板力

「東宝日曜大工センター」は知られざるテーマパークである。というのは半分本当である。以前にも言及したが、大東宝は東洋のハリウッドたる調布周辺の各所に広大なスタジオ用地を持ち、戦後の映画黄金期には昼夜兼行で野外セットの建設と破壊をくり返し、創…

調布詩人

もうなんだか無闇に暑い。西田書店から出たばかりの『菅原克己全詩集』を自転車の籠に投げ入れて、野川まで走る。私は詩には全く暗くて、この詩人についても、その夫人が亡くなるまで何も知るところがなかった。彼女は一昨年、自宅の火災で煙に巻かれ、夜半…