慌ただしく実家を立つ正月明けの玄関先で、靴箱の上に置かれた鏡餅を眺めていた父親がふと思いついたように顔を上げ、そうじゃ、あと2年ぐらいで会社を閉めることにしたで、と言い残し、言い残したと思ったらもう定位置の炬燵へ戻っていった。もう表にはタク…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。