成城で清談を終え、寄る辺なき中途半端な時間、脳内も半ば中途半端な思いのまま、久方ぶりのこの街を歩いて、ハタと思い出すキヌタ文庫。整然と御立派な邸宅が並ぶ町中に、ぽかりと浮かぶ古書店なのである。10年ほど前までは国分寺崖線の急峻な坂をアホみた…
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