眠り

午後2時から激しく昼寝する。6時過ぎ起きて呆然。

『写真集を読む2』(メタローグ刊)に、伝説の写真家中平卓馬──数年前事故で記憶喪失に陥った──の最近の日記が一部掲載されていたが、連日昼寝に入った時間と目覚めた時間のみが記してある。判で押したように「○○時間睡眠可能!」と繰り返し記してあるのが鬼気迫る。この執着はおそらく精神病質なものと関連があるのだろうが、彼にとって睡眠から目覚めることと記憶の恢復への希望が、どこかでつながっているのだろうか。