雨中転々

昨日に引き続き写真美術館にてワークショップ。川田喜久治の写真集『地図』(1965)が海外のオークションで現在100万円前後の値が付くと聞き、驚愕。現在60年代の日本の写真、及び写真集は世界的に注目されており、今年などはもうすぐアメリカで戦前から現在に至る日本写真の大回顧展が行われるようだ。

確かに60年代は写真表現にとって幸福な時代であり、写真家は志を高く保っていた時代であった。名作と言っていい作品や写真集が溢れていたし、それなりの社会的インパクトも持っていた。ん? こりゃ「文学」を語る時と同じルートだな。こうなると事は複雑だな。誰かこの関係性について本でも書いて下さい。

午後、ハシゴして、NTTインターコミュニケーションセンターにてダニエル・リベスキンド展。「デンヴァー美術館増築計画」はデスラー総統の基地そのものである。「ベルリン・ユダヤ美術館」は計画当初から論議のあったものだけに、全体を検証するには展示が食い足りない感があるが、これは展観の性格上仕方ない。

夕刻雨強し。来客有り。日記のようだ。日記だが。