紙爆弾テロ
日本ムスリム協会が、会社宛に突然荷物を一箱送りつけてきた。
当然の事ながら弊社にはイスラム教徒はいない(はずである)。時節柄、偏執長は荷物に不審の目を向け、「あれだろ、アルカイダは日本も標的にするって言ったんだろ、怖いなおい大丈夫か」とウロウロしている。いや、日本を標的にすると言ったかもしれないけど、ウチを標的にするとは言ってませんって、と、なだめるが、いやいやっ、中にランプが入っていて小さな召使いが自爆攻撃するかもしれないなどと妙な中東イメージの妄想をわめき散らして錯乱し、お前はウチの危険物処理班なんだから開封しろと強要し逃げていった。
仕方なく開けてみると、立派な本が数冊入っている。同封された手紙には、国内500ヵ所の図書館・研究機関・マスコミ等にイスラムへの理解を促すために謹呈するとある。御苦労なことである。気持ちはわからんでもないが、もらって困るお歳暮のようなものか。
仕方がないので、私の机の回りにとりあえず配置する。昼休みにその中の一冊の「ハディース」(預言者モハメッドの言行録)を読んでみたら、あにはからんやむちゃくちゃオモロイではないか。イスラム世界ではコーランが至上のものであるのはもちろんだが、生活諸般の指導はこのハディースによる事が多いようだ。
ちょっとはばかりがあるが、2、3引用してみる。
イブン・アッバースは、アリーより聞いてこう伝えている
私たちはミクダード・ビン・アスワドをアッラーのみ使いの処へ遣って、「精液が陰茎から漏れ出た場合、どうすべきですか」とたずねさせた。み使いはこれに対し「ウドゥーを行い、性器を洗いなさい」といわれた。
どうも、訊くほどのこともないのではなかろうか。モハメッドの返答もなんだか投げやりな気ががする。
イブン・ウマルはこう伝えている
私の父ウマルは「アッラーのみ使い様、性交の後そのまま眠ってもよいでしょうか」と質問した。
これに対しみ使いは「ウドゥー後であれば眠ってもよい」といわれた。
細かい。
イブン・ウマルはこう伝えている
私の父ウマルは預言者に、「法律(シャリーア)上の問題として、私たちは性交後そのまま眠ってもよいのでしょうか」とたずねた。これに対し預言者は、「性交の後にはウドゥーを行ってから眠るべきです。また、望むなら沐浴すべきです」といわれた。
食い下がるなウマル。モハメッドのうんざりした顔が目に浮かぶ。
アブドーラ・ビン・アブー・カイスはこう伝えている
私はアイーシャに、「交接を終えたあと、み使いはどうなされたのですか。就寝前に体を洗われたのですか。それとも体を洗わずに眠られたのですか」とたずねた。これに対し、アイーシャは「み使いはこれら全てをおやりになりました。時には体を洗った後おやすみになり、また時にはウドゥーを済まされただけで就寝なさったのです」と答えた。この言葉を聞いて私は「万事を行いやすいようにお定めになったアッラーを讃美致します!」といった。
ワラタ。要するにどうだって良いのである。アッラーは偉大だ。しかし洗うのこだわるなァ。
アブー・サイード・フドリーによると、アッラーのみ使いはこういわれた
「あなたたちの誰でも妻と性交を行って後、更にもう一度それを繰り返そうとする場合には、ウドゥーをしなければなりません」
繰り返すのがどうも大前提になっている。
ウンム・サラマはこう伝えている
ウンム・スライムが、預言者の処に行き、「アッラーのみ使い様、まことにアッラーは秘め事に関する真理をも明示なさる方です。夢精した女性は沐浴すべきでしょうか」とたずねた。これに対し、み使いは「その通りです。もしも女性が膣水を漏らした場合には」といわれた。ウンム・サラマはこの折「み使い様、女性も夢精しますか」とたずねた。するとみ使いは「あなたの両手に土砂をかぶせるがよい! 女性が膣水を出さなければ、どうして子供がその母親に似ることがありますか」といわれた。
ウンム・サラマ君に、同情せざるを得ません。