俺は結局パンクに生きることはできなかった

今朝、運転しながら、写真家のハービー山口氏がJ-WAVEに登場して80’sロンドンの音楽シーンの思い出を語っているのを聴く。洋楽ジャーナリズムがイギリスを中心に回り、わが国もバブルパワー全開で雑誌などガンガン海外取材ができた時代、ハービー氏の写真は数多のメディアで我々の目に触れた。彼の地のミュージシャンたちの生っぽい表情を繊細に捉えて特色のあるものだったように思う。

「81年の秋、ロンドンの地下鉄に乗ってたら、向かいにCrashのジョー・ストラマーが座ってたんです。そのときちょうど24mmをつけたニコンを持ってたんで、おずおずと、すいませんストラマーさんですよね、写真を撮らせてもらってもいいですか、と話しかけたんです。いいよ、っていうので数枚撮りました。彼は次の駅で下りたんですが、下りるとき、ドアのところで僕の方を振り返って、手で写真を撮る格好をしてにっこり笑って、『いつでも撮りたい時に撮りたいものを撮るんだぜ。それがパンクだ』って言ったんですよ」

うそぉーっ。
絶叫。

間髪を入れず、「London Calling」。もう溢れる涙をどうすることもできません。